――――…ここは…?


私はみんなの眠る慰霊碑の前に居た


華夜「どうしてこんな所に…」



周りは霧がかかっていてよく分からない



エマは…?



辺りを見回すと慰霊碑の前に誰かの影が見えた


華夜「誰?」



ゆっくり目を凝らす



慰霊碑の前に立っていたのは…



華夜「…私?」


何で私がもう1人いるの?
私はここに居るのに



クスッともう1人の私が笑う



華夜「何が可笑しいの」



『だって不思議な顔してる
"あなたは誰"って…私はあなたなんだよ』



華夜「そんなはずない。私はここに居るもの」


『私はもう1人のあなた
ねえ…何でみんなが死んだか分かる?』



華夜「…えっ」



何…怖い…聞きたくない……



さっきまで笑っていたもう1人の私は笑顔が消えて低い声で言った


『お前が弱いから皆死んだんだ』



……!!


華夜「やめてっ!!!!」



私が叫ぶともう1人の私は姿を消した