*番外編② 光の歌声*


これは華夜と夜光の物語――…



夜光「華夜ー?」


ここにも居ない……


キッチンに行くと如月とエマがいた



夜光「2人共華夜を見てないか?」



エマ「姫様ならおそらく花の園にいらっしゃると思います」



夜光「ありがとう!」




俺はすぐに花の園に向かった



夜光「…居た………」




花の香りに包まれるこの場所の中央に華夜は立っていた




何か聞こえる…歌…?





華夜「…星が瞬く光の道しるべ
今を歌い明日を生きる
華の香りに笑みを浮かべ
空高く舞い上がる光の華…♪」



透き通るような綺麗な歌声
つい見入ってしまう


夜光「華夜!!」



呼ぶと華夜は俺に気付いた



華夜「夜光…」



俺はゆっくり華夜の隣に行った



夜光「歌ってたのか」



華夜「うん
平和でありますように
みんなが笑っていられますように

願いを込めて

私まだまだ未熟だし何も出来ないからせめて祈りたいの」



健気で優しい華夜
自分を犠牲にしてでも華夜は皆を守ろうとする


そうゆう奴なんだよな…


夜光「きっと届くさ
お前が居れば未来はきっと明るいだろうな

ただドジ踏むのが少し心配だけど」


クスクス笑うと華夜は少しムッとした



華夜「――いいの!
そのうち夜光を超えるくらい強くなるから!
その時謝っても許さないからね!」



怒った顔も愛おしかった
でも説得力が無くて笑ってしまった




華夜「もうっ、なんで笑うの!?」



夜光「ごめん、ごめん
華夜…歌ってよ」




そう言うと華夜は一呼吸置いて歌い始めた