華夜「――…ぅ……」
…私としたことが…気を失っていたのね…
…体中痛い
そんなに治癒力が働いていない
霊力がそこまで……
私は傷だらけの体でゆっくり立ち上がった
華夜「―……はぁ…はぁ…
冬夜……これくらいで死んだんじゃ…ないでしょうね…」
冬夜「…これくらいで……くたばってたまるか……!」
冬夜…無事で良かった……
さて…でも状況は変わらない
どえすれば………
夜光「……華夜…」
その時夜光がゆっくり話し始めた
夜光「…華夜……」
華夜「…夜光……」
夜光「……華夜迷うな。剣を取れ、戦え
自分を見失うな。過去に捕らわれるな
周りを見ろ!お前には聞こえないのか」
――え…?
夜光の言葉に私は我に返った
聞こえる…皆の声が……
皆…戦ってる…傷つきながらも…
夜光「また失うつもりなのか
俺は死んだんだ!俺を斬るんだ華夜!
お前が死んだら誰が戦うんだ!
今の仲間を見殺しにするつもりか!」
華夜「――夜光…!」
夜光「戦うんだ華夜!!」
……そうだ…私は何を迷っていたんだろう
皆が必死に戦ってる
それなのに私が逃げるわけにはいかない
封印……解!
華夜「まさか死んでなおあなたに教えてもらうとは思わなかった…
やっぱりあなたには叶わない…夜光」
夜光「…霊力が上がった
それにその瞳の色…
眠っていた力を自分のものにしたか
強く…なったんだな華夜」
華夜「ここからは本気でいく!!」