華夜「柚綺は…あなたの父さんは死んでしまったけどあの人は私に沢山のものをくれた
冬夜あなたもね」
母さんは優しく微笑んでくれて俺は少し嬉しかった
華夜「姿はないけれど柚綺は私の側に居る
だから私は強く居られる
そして冬夜、あなたの側にも父さんはあなたを守ってくれてる
そして私も守るから……
だってあなたは私達のたった1人の大切な存在だから」
冬夜「……っ」
一瞬母さんの隣に父さんの姿が見えた気がした
その表情は優しく笑っていた
冬夜「うん…父さんはちゃんと母さんの側に居るよ
俺…父さんを1度も見たこと無いけど、でもちゃんと俺の中には2人の愛情が入ってるって分かった
俺、幸せだよ」
父さん…ありがとう…
華夜「あなた達は私達みたいに辛い思いはしてほしくない…
冬夜も杏もあなた達は優しいからそんな事にはならないと思ってるけど…」
母さんは不安そうに言った
月をおさめている母さんが他にも沢山問題があるはずなのに1番に俺達の事を考えて動いてくれる…
…感謝しても足りない
冬夜「…もしそうなったとしても俺が絶対に杏は守ってみせる
約束したんだ。だから……」
母さんは優しく微笑んでくれた
その時…俺と母さんは何かの気配を感じとった