その頃月では――…
華夜「今日も見つからなかったのね…」
杏が姿を消してから3日が経つ
昨日から探しているのに今日も杏は見つからない
華夜「みんなご苦労様
各自ゆっくり休んでちょうだい」
冬夜「くそ…!」
こんだけ探してなんで見つからない…
気配も…魔力さえも感じられない
こんな事はありえない
杏に何かあったのか?
冬夜「どこにいるんだ…杏…」
華夜「冬夜…あなたの気持ちは分かるけどじきに夜が来る
少し休みなさい
大丈夫、きっと見つかるから」
母さん…
華夜「…あなたの父さんも昔、急に姿を消した事があったの」
冬夜「え?」
母さんは懐かしそうに話し始めた
華夜「ずっと待ってたけど戻って来なかった
探しに行きたかったけどあの時は無闇にここを離れるわけにはいかなかったから…」
そっか…あの時は今とは違って母さんとエマの2人だけ
冬夜「…じゃあ、母さんもこんな気持ちだったんだ」
華夜「そうね。大切な人だったから…
そしてやっと会えたと思ったら敵同士で…
悲しくて…辛い思いをいっぱいしたの……」
そして敵同士の2人は最後…
考えただけで胸が痛かった