杏「どうゆうことですか…」



リノン「あなたにはこれから月に行って貰うわ」


私を月に!?リノン様は一体何を…!?


でも悪い予感はしていた



リノン「あなたには華夜を殺して来て貰うわ
この刀でね」


リノン様が指をパチンっと鳴らすと私の前に1本の刀が現れた



杏「これは…」



リノン「それは私達魔女一族に伝わる黒刀(こくとう)よ

不思議な刀でね…まあ、使えば分かるわ」


淡々と話すリノン様に私はついていけなかった
それよりも私が華夜さんを?
そんなの出来るわけ……


リノン「もちろん出来るわよね?
まあ杏に拒否権はないけれどね」


リノン様が何か呪文を唱えた瞬間、私の意識は途切れた


リノン「…ふふっ、これで全て揃ったわ
杏、何をするかは分かってるわね?」



杏「……はい…」



……何?


リノン「なら行きなさい
必ず華夜の命をとるのよ」



リノン様に言われ私は翼を広げ飛び出し真っ直ぐ月へと向かった



体が……動かない…どうして……
意識は……あるのに………


気付いた時には遅く私はリノン様によって操られていた


このままじゃ私は華夜さんを……


だけど私にはどうする事も出来なかった