華夜「一度国に帰る?」



杏「はい」


あの後いろいろ考えた
そして私はこの人達と冬夜と…共に居たい


だけどその前に私にはやらなきゃいけない事があるから…



華夜「そう…でも戻ってくるんでしょ?」



華夜さんは優しく微笑んだ



あぁ…何ていい人なんだろ
私の事を受け入れてくれてずっと助けてくれて…



冬夜「必ず帰って来いよな」



みんなの優しさが嬉しかった



この後どんな運命が待っているか分からずに


必ず戻って来る
私は冬夜と約束をし月を後にした


私は…全てを甘く見ていた
あの人の力を…あの人の恐ろしさを…


しばらくすると目的の所に着いた


日の光はあまり届かない
薄暗くジメジメしてるような所


…ここに戻ってくるのは3ヶ月振りくらいかな


私は足がすくんでしまった

大丈夫…終わらせなきゃ私が…


それに冬夜の言葉がある

私は覚悟を決めて1歩ずつ進んで行った



*?*


「…――」


この魔力…まさか…



「失礼しますリノン様!」



リノン「どうかしたの」



「杏が戻って来ました!」



リノン「やっぱり…ふふっ分かったわ
ここに連れて来てちょうだい」


「はい!」


ふふっ…杏やっぱり戻って来たのね…
私の可愛い杏…


しばらくして部下と共に杏が入って来た


杏「…お久しぶりですリノン様…」



リノン「待ってたわ…杏」


杏…あなたはもう2度と自由にはさせないわ…