*杏*
部屋で考え事をしてると大きな物音が聞こえて部屋を出た
そしたら城には誰も居なくて外が騒がしく来てみたらこの状況だった
どうしてだろ…体が勝手に動いた
助けなきゃって…
冬夜「杏!助かったよ!」
笑顔でお礼を言う冬夜にどこか心が揺れた
華夜「本当に助かった
ありがとう。杏が居てくれて良かった」
冬夜に続いて華夜さんもそして住人の人達も次々に私に声をかけてくれた
…気持ちが揺らぐ
どうしてそんな風に言ってくれるんだろう
どうしよう…こんな気持ち……
私にとって…本来この人達は殺すべき敵なのに
――――…無事に悪魔の襲撃に幕を閉じた後…杏の様子が少し暗い気がした
どうしてか杏が気になった
俺は杏の部屋に向かった
冬夜「杏、俺だけど…」
杏「冬夜?どうしたの?」
俺は静かに杏の手を引いた
杏「冬夜?」
冬夜「黙ってついて来て」
杏「えっ、ちょっと…っ」
俺はそのまま杏を連れて城を抜け出した
行き先は……人間界!