ここに攻め込んでくる妖魔はたくさん居た
しかも母さんの命を狙う奴ばかり
そして母さんの子である俺を恐れて消そうとする奴らもたくさん居た
まだ力不足な俺はずっと母さんに守られて来た
雪妖魔「華夜様侵入者が分かりました!
化け猫です!それもかなりの邪気です!」
華夜「化け猫…目的は私ね
城の方に誘導して!
死人はもちろん怪我人も最低限出さないようにしなさい!」
雪妖魔「はいっ」
ここにいても感じる…邪悪で馬鹿でかいものの気配
華夜「冬夜は私と来なさい
エマとナギサはみんなの援護に!」
そして母さんと俺は広場に出て化け猫を待った
…来た!
城の方に向かって真っ直ぐ誘導されてきた
なんて大きさだよ…
今までも妖魔と戦ってきたけどここまででかくて邪悪な奴は初めてだ…
華夜「みんなは下がってて。冬夜も…」
冬夜「…母さん、俺にやらせてほしい
お願いだ」
もう守られるだけの子どもなんて嫌だ
今まで修行してきたのは守られる為じゃない
戦うためだ!
華夜「…分かった。ならこれを」
そう言って母さんが手渡してくれたのは星蘭だった
華夜「……出来るね冬夜」
冬夜「もちろん!」
俺は剣を抜いた