華夜「――――っ!」


痛い……っ


噛まれた所から血が出るのが分かる
ゴクゴクと水を飲むようにリュークは私の血を飲んでいった



この感覚……
力が抜けていくみたい…



華夜「リューク…そろそろ…」



そう言ってもリュークは飲み続けた



華夜「リューク!それ以上は…!」



…く…意識が……


もう少しで意識が無くなる所でリュークはようやく離れた


私はそのまま立っていられずしゃがみ込んだ


華夜「―…はぁ…はぁ…」


リュークを見るとみるみる体の痣が消えていった



リューク(…あれだけ血を吸ったのに意識がある…
それにこの治る速さ…尋常じゃない
本にあった通りだ……)


リューク「すまない華夜。立てるか?」


差し出された手を取り私は立ち上がった



華夜「なんとか…リューク体は?」



リューク「ご覧のとおりさ
助かった…ありがとう」


…良かった


その時大きな爆音が聞こえた