羨ましくて、そこにも嫉妬して
ひとりぼっちな気がしていた。

孤独感は幼少期からだったのかも
知れない。
共働きの親と、姉弟の上と下が
仲いいそんな些細なこと。


共働きの親も、母は父を支えるためだったのだが、父は、昭和の親父で働きには出したくなかった。きっかけは些細なことなのにケンカになると必ずその話も毎回のように怒鳴り散らしながら話して居るのが聞こえていた。

父は、怒ると手が付けられない。物にあたり散らす。家の椅子、テーブル、終いには靴を履いてきて金魚の水槽までをも壊していた。母にも性を無理に求めたり、水をかけたり突き飛ばしたり。殴る蹴るではないが近いことはあった。

幼かった姉弟にとって恐怖でしかなくて。
子供部屋にいくと
姉がいつも、弟と私を抱きしめ
『大丈夫だよ』と言ってくれていた。