「あーくそっ…最悪…」


「どうしたんだよ?」


頭をガシガシと掻いて
机にうな垂れる俺の前で
コーヒーパックのストローを
加えながら問うのは
親友の、湊(みなと)。



「…いや、これぞ悪夢…」



「は?」



訳が分からないという顔で見られた。



いや、自分にも未だに分からない…



「いや、こないだ…さぁ」



机に顔をつけたまま俺はモジモジと
あの夜のことを話しだした。