「お前今日ずーーと外ばっか見とんな。なんで?」
確かに今日は雨が降り出した現国の時からやたらと窓の外ばかり見ている。が、それを友人に伝える気はさらさらない。
「おーい!春!!ほれ、プリント!!」
「…おう」
友人に渡されたそれを受け取ってそのまま机の上へと落とす。
(なんか、気になる)
「・・・ように。以上。」
「よっしゃ!!帰んでー!!って・・傘がないー!!!!」
何かわからないナニカに意識とともに五感を奪われていっている様に、いつの間にか担任の声も友人の関西弁も聞こえなくなっていた。
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