その光のお陰で想うことをやめなかった私は、



姫様に愛され、姫様に守られたこの街に、

五十年という年月を経て、帰ってきました。



貴方は、この街にいるのでしょうか。

貴方は、違う人を想っているのでしょうか。

貴方は、私の名前を忘れてしまったでしょうか。



何もかもがわかりません。

あまりに長い年月が流れてしまいましたから。




けれどいつか、必ず──・・・