手話を選択したのは
君が教えてくれる授業だって
知ってたから。

君のことを知りたくて
仕方なかったからこその選択。



後期の授業が始まると
同時に就職試験もあった。

県外の企業に受験したけれど…
生憎の不合格通知。

悔しかったけど…
君の前でしか泣けなかった。


他の人に涙を見せたくない
なんてただのワガママなんだけど。

でも、君と話して落ち着いた。

夢を追いかけるか
諦めるか…
その狭間で揺れていたあたし。


そして新たに違う企業に
受験して合格をもらえたのは
もっと先だった。