そんな時…君と2人で話したね。
あたしの過去を。

それはあたしの中で
とてつもなく重いもので…
自分だけでは乗り越えられないと
そう思ってた。
でも君はあたしに
「お前が背負ってるものが
重たいのは俺も知ってる。
でもそれを盾にして逃げるな。
それをしたらお前は
ずっと成長出来へんぞ。」
って言ってくれた。

そんな風に向き合ってくれる人
なんて居なかったのにね。
すごく嬉しくてその時
初めての優しさを知ったよ。

その話し合いから2週間。
あたしは部員と話し合った。
衝撃を受ける言葉や
温かさをくれる言葉…
後輩や同期はあたしよりも
ずっと成長してた。
やっぱり子供なんだって
思うときが増えて…
でもその話し合いも
その場にいてくれた。
泣いちゃったけど…
話し合ってよかったって
素直に思えたんだ。
「夢を叶えるためにこれから努力して
目標達成して、卒業式の日に
胸張って話にきます。」
そう言ってあたしはその場を後にした。