「で?なんかその彼の情報はないの?
名前とか、メアドとか聞かなかったの?」

なるちゃんは
告白されたりすることは多いけど
自分から人を好きになったのは
はじめてだと思う。

これは親友として
なんとしても成就させねばッ!!!

わたしがこんな決意を
胸に秘めていると…

「あたし…見とれてしまって…
お礼言うので精一杯で…。」
なるちゃんがしゅんとして呟く。

「そうなんだぁ…」

なんだかわたしもしゅんとしてしまう。