兄ちゃんがあたしに覆い被さって必死で腰を振っていた。あたしにはその行為の意味がわからなくて聞いてみたかったけど…聞いちゃいけない気がしたから、敢えて聞かないことにした。
初めての行為の際、兄はあたしに「静かにしろよ」と必ず念を押した。どうしてなのかわからなくて取り敢えず頷くと、いきなりあたしの下着を脱がせた。
今思えば、どれだけ鈍感だったんだろうと思う。でも子供のあたしには、それが何なのかが、本当にわからなかった。
兄はベルトをカチャカチャと音をさせながら外し、そこから自分のモノを取り出すと、あたしに覆い被さって必死に腰を振ってた。兄の汗が自分の肌に触れたとき、そこで初めて気持ち悪いと思った。やめてほしかったけど、静かにしろよと言った兄があたしには怖くて、抵抗ができなかった。挿入されてはいないものの、素股でも立派な行為だと思う……だから、あたしは小2で、汚れたんだ。これをきっかけに、家族がバラバラになってしまったのはすぐのことだった。