あたしは中央階段を登る。
そして左に曲がるとドアがあった。
ドアノブを握って扉を開ける。
ガチャ
「……え?」
開いた途端思わずもれた言葉。
そこには部屋に3人の男の人がいたのだ。
視線があたしに集まる。
すると3人のうち1番年上らしき人が口を開いた。
「もしかして、初って名前?」
その一言で他の2人が叫んだ。
「あー!親父がなんか言ってたよな!」
「おー、初ちゃん!」
なんで私の名前知ってるの!?
「そうだけど…。なんで知ってるんですか?」
私が聞くと3人は不思議そうな顔をした。
「え、親父とか真知華さんからきいてねーの?」
一番最初に口を開いた人がきいてきた。
ん?
なんも言われてないよ、、ね?
「何にもきいてないです。」
てか、お母さんの名前も知ってるんだぁ。
「ちょっと待ってて!」
1人の男の人があたしに言うと部屋を飛び出して行った。