そんなある日だった





「はっじめまーしてー
たいへーって言います!
よろしくね?」






と、言って入った





すると、悲しい顔をした夕が





「たいへー?
あなたは...毎日ここへ来ている...の?」





そう聞かれて俺は頷いて後ろにいた千紗を指して





「こいつもだよ
千紗って言うんだ」





そう言うと夕は





「なんで?
なんで、2人は...」






そこまで言うと俺は笑って





「俺達は、幼なじみだったんだ
沢山の事を一緒にした
沢山の事を一緒に学んだ
いつも一緒だったんだ...
だからさ、一人でも欠けると嫌なんだ」






そう言うと夕は






「私は...覚えてないの
思い出したいの!
記憶が無くなるのが怖い.....
明日本当にあなたがまた来て今と同じ会話をしてくれるのか不安なの
めんどくさくなって来なかったら.....」






「.....た.......
確かに!
1度は失敗した



諦めそうになった
けど.....ゆーが...あなたがいなくなるのは嫌だから!
心配しないで...
あなたのそばに...いさせて.........」






そう言って夕の手を取り祈るように両手で優しく包み込んでいた






今、一番辛いのは千紗だ





未だに許しがもらえずに、うちにいる






いつも笑っているが
泣いているのを知っている






いつも夜遅くまで許しをこいに家に行き追い出されているのを知っている






彼女はいつも、肩に力が入っている






力を抜くことを知らないんだ