一瞬、動きが止まった







俺は笑顔を作って言った







「俺?
俺は泰平
よろしくな!優」







そう言うと照れくさそうにはにかんで







「うん!たいへい!
よろしく頼まれてね!」







と、言ったんだ







俺は、彼女の病気の本当の怖さにこの時は気づけずにいた







そして、最良の結末のためにできることなんて、俺たちには何もなかった…………







そのことを知るのも、ずっと後だった