すると優のお父さんが







「優は今、記憶障害になっている
その原因が、3人だ」







そう言われて俺達は顔を見合わせた







「は?
どーゆーことですか?」







そう聞くと優の父さんは







「お前たちは毎日お見舞いに来なかっただろ?
それで自分はこの世に必要ないと思い込み自殺をはかった





その時に自分の記憶を奥底にしまったんだ」







そう言われて和人は







「だって、優が来なくていいって言ったんですよ?」







と言った







すると







「お前たちはこの子の気持ちにはならなかったのか?
お前たちなんか病気にかかって誰もお見舞いが来ずに孤独死すればいいんだ!
いや、初めからお前たちに頼まなければ良かった





ちゃんと来ると言ったから任せたのに
お前たちなんかこの世から居なくなればいいんだ
お前たちの親にも言ってやる
こんなろくでなし、産んでんじゃねーよ!」







優の父さんは少なからずそんなことを言う人では無かった







いつも優しく笑顔で口調は丁寧で、穏やかで、死ねって言う言葉が一番嫌いで、何よりも人に気を使う人だった







俺達はただ固まった







俺たちが優の記憶を取ったんだ







優の希望を摘み取ったんだ







俺達は、人を殺そうとしたようなものだ……………