「お姉ちゃん、なんていう病気もってるの?痛いの?怖いの?」

「痛くないよ。怖くもないよ・・・・・・。記憶がなくなっていくの。」

「きおく?」

「いつか、ちいちゃんのことが分からなくなる。忘れちゃうの。」

「ええ~~?!」

「ちいちゃんは、私みたいに一生治らない病気にならないように、手術したほうがいいよ。」

「・・・・・・お姉ちゃんが言うなら、ちい・・・・・・手術する。」

「・・・・・・ちい・・・・・・!!!」


ちいちゃんのお母さんが、ちいちゃんを強く抱きしめた。


「ありがとうございます・・・・・・。ちい、手術する気なったみたいで。」

「いえ、私は別に何も・・・・・・。」

「お姉ちゃん!!!」


ちいちゃんが、私に話しかけてきた。

ちいちゃんは、さっきみたいな悲しい表情じゃなくて、明るい表情になっている

よかった・・・・・・。