「お~す、流也!」

「おはよ、流也。」

「藤樹。美緒。おっす。」


翌日。

藤樹と美緒と一緒に教室に入る。


あたりを見回すと・・・・・・いつも勉強しているはずの綾羽が、今日は分厚い本を読んでいた。


「・・・・・・綾羽、なに読んでるのかな。」

「・・・・・・さあ。」

「本寝かせて読んでるから、題名見えないし。」


すごく難しそうな本だ。

綾羽が何を読んでいるのか、すごく気になってきた。

俺は、綾羽に声をかけてみた。


「おはよう、綾羽。何読んでんだ?」

「!」