「・・・・・・あ、流也。美緒。藤樹君。私・・・・・・もう帰る時間だ。」

「・・・・・・え?」


まだ勉強して、20分しかたってないのに・・・・・・もう帰るのか?


「・・・・・・何か用事?」

「うん・・・・・・ちょっとね。」

「・・・・・・わかった。気を付けて帰れよ。」

「うん。じゃあね。」


綾羽が家を出て帰った後、美緒と藤樹が、綾羽のことを話していた。


「てかさ、綾羽・・・・・なんであんな問題もわからないのかな?」

「6+8わからないとか・・・・・・小学生以下じゃねぇか。よくあれでトップクラスに入れたな。ほぼ奇跡じゃねぇか。」

「・・・・・・美緒、藤樹。言い過ぎだ。」


俺だって、二人と同じことを思っていた。

綾羽は・・・・・・勉強ができないのか?

それとも・・・・・・容量が悪いのか?

暗記力がないのか・・・・・・?


明日、学校で・・・・・・綾羽とは普通に接しよう。