部屋に戻ると、綾羽は体育座りをして、ぼーっとしていた。


「綾羽、どうした?」

「ううん、何もない。」

「・・・・・・綾羽、髪乾かせよ。」

「あ、うん・・・・・・。」

「ほら、ドライヤー貸すから。」

「ありがとう。」


綾羽はドライヤーを使おうとしたけど、使い方がわからなくて困っていた。


「これ、どうやって使うの?」

「貸して。ついでに俺が乾かしてやるから。」

「え?」

「ほら、座って。」

「・・・・・・。」


綾羽は俺が指定した椅子に座った。

俺はドライヤーのスイッチを入れて、綾羽の髪を乾かし始めた。


「・・・・・・。」

「・・・・・・。」


やばい、緊張する。

女の髪を触るなんて、初めてだ。

綾羽の髪は、とてもサラサラして気持ちよくって、いい匂いがする・・・・・・。

うなじが見えて、すごくドキドキする・・・・・・。

女の髪や体って、こんなに色気があるんだ・・・・・・。

・・・・・・って、何考えてるんだ俺!!!

・・・・・・でも、俺の目の前にいる綾羽は、とても色っぽくて、とても綺麗だ・・・・・・。


「・・・・・・。」


俺は、無意識に綾羽のうなじに唇を落としていた。