娘さんを思いながら
よく遊んだ公園の砂場で1人、泣いていた。
そう…
俺が泣いてる彼女を見つけた時と同じように…。
春菜先生は
娘さんも
旦那さんも
家族のことをただ、愛し続けていた。
そして
俺と一晩を共にした翌日
俺が先に学校へ向かった後
彼女は
自宅でその命に終止符をうった。
遺書も何もなかったらしい。
でも、彼女の死を知らされて俺だけは
気づいてしまった。
知ってしまった。
彼女は旦那さんを愛していたんだ。
強姦まがいなことをして
彼女を死へとおいやった。
彼女が死んで始めて
彼女の苦しみや痛みが
ほんの少しだけ
理解できた。
そんな気がしたんだ。