『はあーー…お前力強すぎ…舌噛んだし…』

野瀬があたしを睨みながらこちらを見てくる。

『はあ?あんたが余計な事言うからでしょ!』

『俺が悪いのかよ?!』

『あんたが悪いんだよっ』

『あの』

野瀬とあたしの言い合いに当然入ってきたのは
クラスの室長紺野 弥生(コンノ ヤヨイ)16歳

『『げっ』』

紺野さんはとても真面目で頭がいい、そして何より堅物だ。

そんな訳で野瀬とあたしは子羊状態だった。

『すいませんが、しっかり掃除をしてもらえますか?教室のど真ん中で騒がれると邪魔です。』

『『すいませんでした』』

野瀬とあたしが謝ると紺野さんは元の配置に戻った。

『ふぅ〜…ちょっとあんたがグチグチ言ってるせいであたしまで怒られたでしょーが!』

『お前がサボってるから悪いんだろ!』

今度は囁くように言い合いをしていると視線を感じ視線の方にやると…

『ひょっ』

思った通り紺野さんだ。

普通にしててもとても迫力のある目つきなのに睨まれたら目つきだけで死んでしまいそうだ。

『ちょ、宮(ミヤ)机運ぶよ!!』

『野瀬だ!!!…ぉ、おう!』

あたしは窓がわに行き机に手をかける

はあー…机を運ぶのは男子の役目だろ!もう、こんなデディーにもたす何て!

『ふぅ…よっこらしょっ!…と…ぉおおおおおお!!!』

『『い、一ノ瀬?!』』

『ば、バンジキュース…』



そうして今は保健室…
何もかもあいつのせいだ!

『ま、まあ…無事で良かったんじゃない?』

苦笑いで心配してくれる円…はあー…天使

『無事で良かったけどさー…机もっただけで腰痛めるって老化始まってんじゃない?』

『ちょ、失礼な!現役の16歳よっ』

こんなやり取りを聞いていた先生が言った。

『はいはい!もう終わり!早く教室戻りなさい!もうHR始まる時間でしょ!』

『『はーい』』