「ゆりり、先輩、入部希望者です。石之先生だって!」
中に入るなり言い出す先輩だろう人は笑顔だがどこか、悲しげに見えた。
「石之先生、ね。いいわ。はじめまして。部長の香野 友美(こうや ゆみ)です。」
微笑みながら手を差し出す彼女の目は少し赤みがかっている、そんな気がした。
「1年の夢前 萌です。お願いします。」
「夢前さんは、石之先生になんていわれたの?」
「軽音部はどうだ、と。それだけです。」
こんな簡単な会話なのにどこか、重たい空気を感じてしまって居心地が悪い。
「じゃあ、知らないのね。この部の別称が'ワケあり部'であることを。」
中に入るなり言い出す先輩だろう人は笑顔だがどこか、悲しげに見えた。
「石之先生、ね。いいわ。はじめまして。部長の香野 友美(こうや ゆみ)です。」
微笑みながら手を差し出す彼女の目は少し赤みがかっている、そんな気がした。
「1年の夢前 萌です。お願いします。」
「夢前さんは、石之先生になんていわれたの?」
「軽音部はどうだ、と。それだけです。」
こんな簡単な会話なのにどこか、重たい空気を感じてしまって居心地が悪い。
「じゃあ、知らないのね。この部の別称が'ワケあり部'であることを。」