ガタンゴトン…
あぁ、またいつもの憂鬱な1日が始まる
いつもと同じ時間、いつもと同じ車両、いつもと同じ窓の外を流れる風景…
今日も淡々と1日が過ぎていくのかと思っていた。
その時までは。
♪~あなたに会いたくて~…
微かな音楽がどこかのイヤホンから漏れ聞こえてきた。
どこかで聞いたことがあるような、少し懐かしい感じのするその曲はすぐに電車のガタンゴトンという音にかき消されてしまったが、その歌詞は僕の頭の中をいつまでもグルグルと回っていた…