《まき》
なかなか雰囲気は悪くなさそう。
宗一とかいう先輩は、ほんとに背が低い。いや低くはないが私の背が高めのために目線が一緒。
顔はまあ普通。


好みではない。


「へー!クラシック!何やってたの?」

「吹奏楽です!トランペットとサックス、あとピアノを少し。」

「吹奏楽だったんだぁ?!私ホルンやってたんだよ〜〜!」


「そうなんですね!ホルン高音の伸び難しいですよね!でもハイトーン決まったの時なんかもう大興奮しちゃう!!!」


…あっ。語りすぎた〜〜
やっべ。
まあいっか。


「そうそう!わかる〜〜!私はハイトーン苦手だったけどねー」

めぐみさんナイス!
あっさり普通の会話に聞こえるように流した!
天然てすげ〜。


「お前歌えんの?」

え、急に喋ったなに。びっくり

「まあ、上手くはないですけどね」

「書いていい?」


え、なに。なんの話だ?話が読めないぞ?なにを書くって?

「おっ。めずらしく宗一が書く気になってる。」

だからなんだよ?

「なにがですか?」