「あ、小沢」
家から近い学校を受験したため
小沢も同じ高校にきていた。
本当は違う学校に行きたかったんだけど。
私は決めていた。
高校で新しい恋をする。
今度こそ報われる恋を…
「小沢って何組なんだろうね。あいつモテるからクラスに女子押し寄せそう」
「だね」
「そーいや、このクラスもイケメンいるらしいよ?」
「えっ。どれ」
「あー…っとあれかな、高崎駿平」
「背高いねー…」
170cmは余裕でありそうな男の子。
髪型も制服の着崩し方も
イマドキ男子 って感じ。
「女子を全員下の名前で呼ぶらしい」
「うわっ、それただの女好きじゃん」
「えー、でも綾、顔はタイプかな〜」
「えーないわ。」
私もあんな人気系の人は苦手だな…
「えーっと、桃ちゃん、春希ちゃん、綾ちゃん、柚花ちゃん!だよね?1年間よろしく!」
「あー、うん、よろしくー」
「綾でいいよ!よろしくね!」
「よろ〜」
「よろしくお願いします…」
「よし!これで全員っと!次男子だな」
「高崎って鬱陶しそう」
「こらっ、春希ちゃん」
「ごめんごめん」
そーいやこのクラスの男の子知ってる子1人しかいないや…
「みんな〜体育館移動!」
「はぁーい」
…