「はなちゃん？大丈夫？」
「あ…ゆず」
ゆず こと 佐藤柚花 は小学校の頃からの友達。
でも中学校では一回も同じクラスにならなくて、
たまに心配してクラスに来てくれたりしていた。
ゆずは女の子からも男の子からも人気があって
同じ 花 なのにどうしてこんなにも違うのかと思うこともあった。
「私文句言ってくる！」
「ゆず、いいよ。ありがとう。大丈夫だから」
「でも…」
「ほら、予鈴なるよ。クラス戻んなきゃ」
「うん…」
心配してくれるのはとても嬉しかった。
でもそんな優しいゆずに心配なんかかけちゃいけないって心のどこかで思っていた。
「私は強くいなきゃ…」
ずっとそう思ってた。
