「4組か」



離れちゃったな…



「離れたな」


「えっ」


「俺6組だし」


「あっ、そーなんだ。残念だね」


「ん、じゃあまた塾で」


「うん」



塾で、か…。



「はーなーちゃんっ」


「あ、ゆず」


「はなちゃん何組?」


「4組だよ、ゆずは?」


「えー…はなちゃんとも違うー…。2組なんだよ〜…」


「そっかぁ、まぁ頑張ろ?」


「うん…」



ゆずは可愛いなぁ…



「…私もゆずみたいになれたらなぁ…」


「え?はなちゃん何か言った?」


「あ、ううん!ほら、沙希ちゃん待ってるよ?行かなきゃ」


「あ、うん!またね〜!」


「ふぅ…」



池村花美。

ぱっとしない上に古臭い名前。

しかも私は 美しい花 って柄じゃない。

なんなら花すら似合わない。

中学の頃 クラスの子にに言われた。



「池村さんは、花っていうよりドクダミ的な?」


「うんうん、葉っぱ系?」


「それまじうける〜」



私はいわゆる いじめ というものにあっていた。