ふとさっきの奏太くんのことを思い出してしまった。



何でこんな時に…




私のファーストキス


あんな形で奪われちゃうなんて思ってもいなかった。



まして好きでもない先輩と…





「先輩!どうかしたんですか?」



『あ、春くん。何でもないよ。』



笑顔で応えた私に春くんは

「それならいいですが。


何か困ったことがありましたらいつでも言ってくださいね。
僕、相談に乗りますから。」


っと言い残すと休憩場所に戻って行った。


後輩のくせに

優しいんだから。


頼りたくなっちゃうよ。