少しガッカリした表情で唸るバース。
やはり街に行ってみないと確かな真相は分からないか…。
三人が何か考えるように下を向いていると、男がいきなりスクッと立ち上がった。
「おっと、そろそろ着くな」
男の言う通り、ヘヴン達が向かうフェンネルの手前の駅が見えて来ていた。
「じゃあ俺はこれで。頑張ってくれよ」
そう言って男は手を振り去って行った。なんだか嵐のような人だったな。
「でも、子供に働かせるなんて酷い街だね」
「街には街のやり方があるんだ」