そんな事あるんだ。
ヘヴンは声に出さず呟いた。ヘヴンが子供の頃なんて毎日友達と暗くなるまで外で遊んだりして、お母さんによく怒られてたっけ。
なのに今の子供は大人みたいに働くんだ。フェンネルの街の子供だけだと思うけど、大変だな。遊ぶ時間なんてあるのかな。
ヘヴンがそんな事思ってると、バースが腕を組み呟く。
「まぁ、他の街の法律にどうこう言うつもりはないが、大人が消える事については何か知らないか?」
「いや、それは分からないな」
「そうか…」