「これから任務に行くのかい?どこに行くんだい?」
男は言いながらクロースの隣に座った。暫く一緒にいるつもりなんだろうか。クロースも特に気にせず、少し席を詰めたりしている。
バースは「何で座らすんだよ」と視線でクロースに訴えているが、クロースは明らかに無視している。
「フェンネルに行きます。なんでも、その街の大人が消えたと…」
「クロース…」
勝手に任務の内容を話すクロースに、バースは更に視線を尖らせる。だが、やはりクロースは無視する。