「何だ、てめぇ…」
未だ怒っているバースがユラリと睨み付ける。鬼の形相で。
男は流石に怖かったのか、数歩後退りしたが、
「あんた、扉を閉めたっていう神人だろ?」
「ああ、そうだけど」
バースが呟いた瞬間、バースは男にいきなり手を握られた。
「やっぱり!あんたのファンなんだよ!いやー、こんな所で会えるなんてラッキーだなー」
「ああ、そりゃよかった…」
バースはやんわりと男から手を離し、静かに座った。拍子抜けでもしたんだろう。