その音にバースと振り返ると、そこにはクロースが立っていた。
「クロース」
「ヘヴンさん、少し時間いいですか?」
「あ、うん。いいよ」
すると、バースは立ち上がり教会の方へ歩いて行ってしまった。クロースの顔を見たくないのかな?と思ったが、違う。バースは私達に気を遣ってるんだ。
クロースはさっきまでバースが座っていた場所に座り、申し訳なさそうに言った。
「さっきはごめんなさい。あんな事言って、無神経でした」
「いいよ、別に」