「元気にしてた?」
友好的に話し掛けると、ルナも少しだけ笑顔を浮かべた。
「はい。ナスカさんもお元気そうで」
「まあね。あれだけ毎日騒がしかったのが嘘みたい」
言いながら少し視線を落とす。
「もう懐かしくなってきてるわ」
「……」
あの日は毎日が賑やかで、退屈する事なんてなかった。
扉が開いていたせいもあるだろうが、任務が無い日でも常に声が聞こえていた。