五年前と変わらず、セイカの街は空が晴れ渡り人々が楽しそうに過ごしていた。
この世から扉が消え、住人達は魔国に怯える事もなくなった。
平和となったこの世界を皆が喜び、世界の平和を守る神人教会も安心していた。無論、ナスカもその一人だ。
日の光で煌めく金髪、五年経っても整った顔が老ける事はなく、相変わらず綺麗だ。
「五年も経つのね…」
街を見渡せるほどの大きな窓から外を眺めながら呟く。