私、藤井 奏。(ふじい かな)

平凡な1日だと思ってた。

ただ、いとこと遊んでただけだった。

外には、今年の運動会の団長がいた。

家が近い1歳上の男子。

それが、澤木 友(さわき ゆう)君だった。

家が近い1歳上の男子はもう1人いて、その男子が連れて来たみたいだった。
名前は、速水 広(はやみ ひろ)。通称ひろ君。運動会の副団長だった。仲は良かったから、スッといけた。

窓から友君のことを見てると、目が合った。

私がいとこを外に連れて来ると、初めて話したのに案外楽しく話せた。

いとこが帰ってからも、私たちは楽しく話した。

手も触れた。

家が近い友達が窓の所から話していたし、その子と友の年が同じだったから。

友君はずっとゲーム機をいじっていたけど、少しこっちを見ていた。

友達がいなくなっても、近所の人がいたし、話した。

でも、近所の人がいなくなったら、急に話せなくなっちゃって。

どういうこと?

もしかして……