仲のいい友達と同じクラスになれたのはもちろん嬉しかった。     
ただ、梨紗にとってはそれだけではなかった。 
           
ここは、幸輝が1年間使っていた教室。そして、真下にある3年5組には幸輝がいる。     
           
それだけで力が湧いてくるような、そんな気がした。         

最高の友達に囲まれて、幸輝も過ごしたこの教室で、楽しいことがいっぱい待ってるような気がして、梨紗の胸は高鳴っていた。        
           
楽しいことが起きないはずがない。と、確信していた。        
           
幸輝が言っていたように、良い思い出を1個でも多く作れるように、みんなで毎日を楽しく過ごす!          

梨紗は心にそう決めた。