「わかったわかった!もう言わないから!」  
           
幸輝が笑いながら言った。
           
一息ついて梨紗が口を開いた。        
           
「あと1年かぁ……。学校で一緒に過ごせるの」
           
楽しかった空気が一転して、梨紗の心にいっきに寂しさが押し寄せた。 
           
「1年なんてすぐ終わっちゃうよねぇ…。しかも幸輝が卒業したあとも私は、もう1年あるし。そっちの1年は長そうだな…」         
           
「まぁ、残り時間数えて寂しいこと考えるよりも、毎日を楽しく過ごして良い思い出を1個でも多く作ったほうがいいよな!」         
           
「そうだね…そうだよね!2年目の今年もよろしく!」