「付き合って3カ月ちょっとか…。3カ月でもいろんなことがあったよなぁ。たぶんこれからもいろいろあると思うけど…」          
           
「けど?」      
           
言葉を濁す幸輝に、梨紗は聞いた。      
           
「ずっと仲良くやっていこうな」       
           
「どうしたの今日は!?」

いつも言わないようなことを口にしたからビックリした。       

「たまにはいいじゃん。誕生日だし」     
           
幸輝はそう言って梨紗にキスをした。     
           
「梨紗。ちょっと目つぶって」        
           
幸輝の言う通り、目を閉じた。        

首元に何かがあたってひんやりとした。目を開くと、梨紗の首にはネックレスがついていた。 

「16歳おめでとう」 

幸輝からの初めてのプレゼントが、嬉しくてたまらなかった。     

「あんまり高価なものじゃないけど…」

幸輝は申し訳なさそうに言っていたけど、梨紗にとっては値段なんて関係なかった。