「おーまーえーはー、ずっといる気かよ〜」

そう言いながら良平は腕を梨紗の後ろから首に回して、もう片方の手で頭をグリグリした。
           
「痛い痛い!離してよバカー」

梨紗はヒジで良平のお腹を突いた。

「いってぇー。梨紗ぁ!」

「きゃあ〜!」

そんな2人のじゃれ合いを見ていた純が、隣にいる愛子に話しかけた。

「俺、1年の時から思ってたんだけど…。良平って梨紗ちゃんのこと…」

「私も…ずっとそう思ってたよ」

更に隣にいる晴美と絵里も続いた。
           
「中学の時からだよ…ね?」

「うん。もしかしたら小学校からかもね…」

みんなの見つめる先には、楽しそうにはしゃぐ梨紗と良平の姿があった。

「晴美ぃ!良平と2人で撮って〜」

梨紗は晴美にカメラを渡した。

「俺のも〜」

良平は拓也にカメラを渡した。

「はい、チーズ」

梨紗の肩に腕を回して、笑っている良平。
隣で最高の笑顔でピースする梨紗。