「無理してない?」

晴美にそう聞かれた。

「正直少しはしてるけど…落ち込んでてもどうにもならないし、少しの無理は必要だと思う」

「そっか…」

「よし!うちらも頑張ろう!」

「いつも通り楽しくやろぉ〜」

3人は口々にそう言った。
           
次の日から、毎日病院に行くこと以外は、いつも通りの毎日を送った。
           
バイトに行って、みんなとも遊んだ。  
           
調理の専門学校の体験入学にもいくつか行った。
2学期になったら希望の学校を決めなければいけない。        
           
こうして、高校生活最後の夏休みが終わった。

2学期になって学校帰りに病院に行った。   
           
「その制服…俺が行ってた高校のじゃん。後輩だったんだ…」
           
その時、梨紗は思った。
           
今までは私のことどういうふうに思ってたんだろ?友達かな?毎日会いに来てるのにただの友達にしか思われてないのかな…