梨紗の言葉を聞き終わる前に、幸輝は梨紗をドアに押し当てて、唇を重ねた。いつもよりも強引に、深く…。梨紗の膝の力が抜けて、立っていられなくなるほどだった。それでも幸輝は、ドアを背にして座り混む梨紗から唇を離さなかった。  
           
「…んっ……幸…輝…」

わずかに漏れた梨紗の声を聞いて、幸輝は梨紗を抱き抱えてベットまで運んだ。
           
この日の幸輝は本当に強引だった。でもそれが、全く嫌ではなくて、むしろ梨紗もそれを望んでいるかのように幸輝を受け入れている。     
           
お互いを求め合い、夢中で肌を重ねる。    
           
離れることが許されないかのように激しく…何度も。