「来年もまた2人で見に来ような」
           
幸輝がそう言ってくれたのが、本当に嬉しかった。

「うん!約束ね!」
           
「おぉ」       
           
手を繋いだまま、しばらく桜を眺めていた。


           
この時の2人は、まだ何も知らない…。    
           
1年後に、この約束が果たされることはなかった。